「従軍慰安婦」記述変更へ 平和資料館 「南京大虐殺」も
県平和資料館(東松山市)の宍戸信敏館長は23日、同館運営協議会(会長・森田武埼玉大
名誉教授)で、館内展示の表記のうち、「従軍慰安婦」を「慰安婦」に、昭和史年表の「南京大虐殺」を
「南京事件・南京虐殺」に変更する考えを示した。
協議会で宍戸館長は、従軍慰安婦問題について「戦時中の呼称は『慰安婦』。
『従軍慰安婦』はその後、一部著作や報道機関で使用されるようになった」と説明した。
「南京大虐殺」については、「外務省見解に基づき、多くの非戦闘員の殺害や略奪があったこと
は否定できないが、被害者の具体的人数については諸説ある」として、「南京事件・南京虐殺」と
併記する案を提示。添付されていた写真も「撮影者のキャプションに推測の記述がある。
展示は適切でない」などと削除する意向を示した。
これに対して、一部委員が強く反発。森田会長は「歴史的事実は表記すべきと考える」と提言した。
同資料館は宍戸館長の提案を踏まえ、近く名称変更などを最終決定する。
(2007年7月24日 読売新聞)
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