7月15日、バンコク都内パーシージャルーン区の病院から暴行を受けた形跡のある1歳6か月の女児が死亡したとの連絡が警察に入った。
そのため、警官が現場に急行したところ、診察室で若い男女が付き添っていた。女性は、死亡したルークケートちゃんの母親ファーさんの友人であるアムパイさん(24)。
そして、男はアムパイさんの恋人のニルット(24)で、警官の事情聴取に、「突然、動かなくなったため、あわてて病院に連れてきた」と証言した。
しかし、担当医師が、全身アザだらけであり、しかも、顔面と頭部に激しい打撲痕があると報告したことから、警官がさらに厳しく取り調べを行ったところ、1時間後、ニルットは犯行を自供した。
ニルットによれば、アムパイさんとファーさんはともにカラオケで働いており、1か月ほど前、ファーさんから「お金がないので同居させてほしい」と頼まれたため、OKしたという。
しかし、最近、田舎で子供の世話をしているファーさんの夫が薬物犯罪で逮捕されたことから、子供を引き取り、居候の身でありながら、いっしょに暮らすようになった。
しかし、ファーさんは家賃をまったく助けようとせず、しかも、子供はニルットとアムパイさんに預けっぱなし。
しかも、家主からは家賃を毎日のように催促され、事件当日は、「もし払えないなら荷物をまとめて出て行け」といわれる始末。
「お金がなくて、イライラが頂点に来ている時に、ルークケートが大声で泣き出した。最初はハンガーで叩いたが、泣き止まなかったことから、
身体をつかんで何度も床に叩き付けた」とニルットは供述している。
一方、わが子の死をカラオケで知ったファーさんは、床に座り込み、「本当にお金がなく、自分の部屋を借りることができなかった。葬儀費用などあるわけがない。
いったいどうすればいいの」と号泣。そのため、警官らは少しずつお金を出し合って、ファーさんに手渡すとともに、慈善団体に連絡して、棺桶の寄付を依頼した。
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