G大阪が“4強進出”浦和吹き飛ばした嵐の5発!
◆ “強行出場”安田&播戸大暴れ ◆
<G大阪5−2浦和>代表離脱の悔しさを力に変えた。2−1で迎えた前半41分、
FW播戸が相手DFを置き去りにすると一気にゴール前へ加速。あとは家長の左クロスを
左足で押し込むだけでよかった。「素晴らしい動きだったと思う」と自画自賛のゴール。
試合前日に合流したばかりのストライカーが“ぶっつけ本番”で勝負強さを発揮した。
アジア杯に向けての代表合宿で右太ももを痛め離脱。帰阪する間際には
「魂はここに置いていきます」とカズのフレーズを借りて、暗い表情を見せなかった。
しかし、胸中は相当複雑だった。気持ちが切り替えられなかったものの、この一発で吹っ切れたはずだ。
過去の苦い思い出が播戸をネガティブにした。同じ負傷で昨年終盤に離脱し、
一昨年の神戸時代も負傷に苦しんだ。気持ちが萎えそうになる中、あえて強行出場を決めた。
「この状況で点を取れたのは自信になったし成長できたと思う」と殻を破って見せた。
U−20W杯から帰国したばかりの安田もまた、この日の一戦に悔しさをぶつけた。
「自分がPKを外して負けた悔しさを力に変えた。浦和が相手だしうっぷんを晴らしたかった」。
決勝T1回戦、チェコとのPK戦では、「練習で自分が一番決めてたから」と最初に蹴ったものの失敗。
チームは敗れた。左サイドで一心不乱にアップダウンを繰り返し、強烈なヘッドで相手ゴールを脅かした。
西野監督も「ミチ(安田)にしろ、播戸にしろ色々あったがピッチに立てるのであれば、
そういう力が必要だった」と2人の重要性を改めて再確認した。
2戦合計6−3で4強進出。今日の勝利で昨季一度も勝てなかった浦和に、
今季は2勝2分けと圧倒的な強さを見せつけたガンバ。今季の目標である4冠達成にまた一歩近づいた。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/socc/200707/15/socc208031.html