「女性活用で先進的な企業」 資生堂、女性管理職30%に
化粧品業界最大手の資生堂は七日、二〇一三年までに国内でグループの女性管理職の比率を
現在の二倍以上の30%に引き上げる方針を明らかにした。子育て中の社員が配偶者の転勤先に
異動できるようにするなど育児支援制度の強化策と合わせ、同社の男女共同参画の行動計画に
盛り込んだ。女性社員が能力を発揮しやすい環境整備を目指す。
資生堂は、国内のグループ社員約一万三千人のうち女性が約九千五百人と70%強を占めるが、
管理職に限定すれば女性は13・7%にとどまる。政府は二〇年までに社会の各分野で課長級など
指導的地位に占める女性の割合を30%にすることを目標としている。資生堂はそれを七年前倒しで
達成する計画を掲げ、顧客の大半を占める女性を意識し「女性活用で先進的な企業」とアピール
する狙いもある。
また計画では〇八年四月から、小学六年生以下の子どもがいる社員の配偶者が転勤する場合、
異動先にニーズがあれば配偶者の転勤地へ異動できる制度を導入。子育て中の社員が勤務時間
を短縮できる制度の上限を、子どもが「小学校入学前」から「小学三年生」に〇八年四月から引き
上げるなど、育児支援も充実させる。子育てや介護をしている社員が、在宅で勤務できる制度も
〇八年度中に導入する方針だ。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707080089.html