カルガモのヒナ2羽保護 羽島市役所、安全な場所へ引っ越し
羽島市役所の敷地内にある池で六日、生まれてまもないカルガモのヒナ二羽を天敵のカラスから守ろうと、
巣を安全なエリアにおさめる作業が行われた。
この池では六月、コンクリートブロックを沈めて作った小島にカルガモの親鳥が巣を作り、七羽のヒナがかえった。
ところが六日朝になると親鳥とヒナ四羽が姿を消しており、残ったヒナ三羽のうち一羽は死んでいた。
巣がカラスに襲われ、親鳥は逃げてしまった可能性があるという。
このため、同市秘書広報課の国枝篤志さん(44)が「残った二羽のためになにかできないか」と、野生動物救護獣医師協会岐阜支部に相談。
池にはネットで囲われたエリアがあり、コイをカラスやサギから守るため上部にテグスが張られていることから、ここを利用することにした。
カラスよけのテグスが張られたエリアにヒナを放す市職員=羽島市役所で
この日は国枝さんら市職員六人が防水着姿で池に入って“引っ越し”作業。タモでヒナをすくった後、ネットを広げ、巣のある小島をこの中におさめた。
同協会の大塩哲也支部長によると、親鳥のいないヒナがどれだけ成長できるか分からないというが、
国枝さんは「元気に育ってほしい。市民のみなさんと二羽を温かく見守りたい」と話している。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070707/CK2007070702030204.html