雑穀食を次世代に 「料理伝え隊」結成/岩手・二戸地方【東北】
岩手県二戸地方で復活してきた雑穀食の文化を広く伝えていこうと、県二戸地方振興局は29日、農家や
自営業者などからなる「雑穀料理伝え隊」を結成。手軽に作れて体に優しい雑穀料理をPRしていく。
アワ、ヒエなどの雑穀は、岩手県内で栽培が続いていたが、食物アレルギー対策や健康食として注目され、
近年、栽培が振興されている。近代的な栽培技術の開発も県が進めている。
雑穀料理伝え隊は、消費のすそ野をさらに広げていこうと、子どもや若い女性層などの次世代に食べ方を
広げていく組織。二戸地方振興局では「雑穀料理レシピ集」を作成しているが、新しい調理法で消費の拡大を狙う。
会場では自薦他薦を含めて選ばれた19人が、二戸地区合同庁舎で委嘱状と活動用エプロン・頭巾を
手渡された。多くは県の「食の匠(たくみ)」に認定されている専門家で、50代、60代の女性。今後、イベントや
学校での食育教室などを通じて料理を教えていく。
メンバーを代表して、二戸市で雑穀料理を教える農家の鷹場幸恵さん(55)は「雑穀は若い人たちにあまり
消費されていない。トマトソースなどを使って手軽でおいしい料理を全国に伝えたい」と抱負を語った。
委嘱状交付式の後には雑穀料理試食会が開かれ、地方振興局がまとめたレシピ集をもとに「五穀ご飯」や
「もちきびの肉団子」など5品が参加者に振る舞われた。
県内の雑穀生産は、二戸地区で栽培基準を設けたこともあり順調に増加。地方振興局では、徐々に隊の
メンバーを増やしたいとしている。
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