消費者金融大手「武富士」の創業者・故武井保雄氏の邸宅をめぐり、武富士側と大手不動産会社「三菱地所」が対立している。
創業者側の代理人を名乗る弁護士の売却話に乗った三菱地所と、「売る気はない」と突っぱねる武富士。両者の争いは法廷闘争にもつれ込んでいる。
邸宅は東京都杉並区内の閑静な住宅街にある。敷地約4800平方メートルに延べ約1800平方メートルの洋館が立つ。
現在、武井氏の親族企業が所有し、武富士の研修施設「真正館」としても利用されている。
三菱側の主張によると、邸宅の売却話が持ち込まれたのは昨年12月。親族企業の代理人を名乗る弁護士側が、総額24億円で売却すると提案し、
親族企業の委任状などを示したという。三菱側は2月初めに弁護士に手付金約1億円を渡したという。
だが、弁護士が物件の権利証を持っていなかったことから、売却話は進まず、三菱側は3月下旬、親族企業に対し、邸宅を第三者に譲渡することを禁じる仮処分を東京地裁に申請した。
三菱側は5月中旬、申請を突然取り下げたが、親族企業と武富士は逆に三菱を相手取り、信用毀損(きそん)などを理由に2億円の損害賠償などを求めて提訴した。
武富士の担当者は「弁護士に売却を依頼していないし、委任状や議事録は偽造されたものだ。裁判になるまで、三菱側からの接触はなかった」と主張。
親族企業の代理人を名乗る弁護士は朝日新聞記者の取材に対し「コメントすることはない」と回答。三菱地所広報部は「コメントは差し控えたい」としている。
2007年06月28日07時27分
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