国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、サイモン・ジョンソン氏は26日、
世界経済は2カ月前に予想した以上に速いペースで拡大しており、
世界的にインフレ圧力が高まっている、との認識を示した。記者会見で語った。
同氏は、インフレの危険は明るい世界経済見通しにとって最大のリスクだと指摘しながらも、
今のところ、金属やエネルギーから食品、農産物に広がっている商品価格の上昇が
消費者物価を幅広く押し上げていることはない、と述べた。
さらに「世界経済がこれほどのペースで拡大していれば、本当にインフレ圧力が高まる」と述べ、
米国や日本、欧州はもはや輸入品価格の下落による恩恵を受けていない、と指摘した。
ただ、このようなインフレ圧力があるにもかかわらず、
インフレが広がっている様子はほとんど見られない、と述べた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-26607220070626