Rockstar Gamesがまたまた贈る、過激なサイコクライムアクションManhunt 2。来月の発売を前に、そのアクションが一部で話題
沸騰、既に各方面からは懸念も寄せられていたこの問題作。イギリスの映倫などにあたるBritish Board of Film Classification
(通称BBFC)は、本日PS2とWii版Manhunt 2の発売を差し止めると発表しました。
BBFCの責任者は、電話インタビューや声明でこんなコメントを出しています。
「Manhunt 2の調査には多くの時間が必要でした。今回の発売差し止め処分は、決して私達が軽々しく考えるようなものではありません
委員会のガイドラインに反した部分を取り除くため、私達は可能であればカットや修正しようと試みますが、Manhunt 2の場合、それは
不可能なことでした。
そのあまりにも直接的に理不尽な殺人へと駆り立てる、ゲーム全体を延々と覆った雰囲気の無神経さで、Manhunt 2は最近のハイエ
ンドビデオゲームとも違いは明らかです。
一様に続く無頓着なサディズムが、このゲームにおいては、その殺人を助長するようなやり方で繰り広げられているのです」
実際BBFCが関わる今回のような発売禁止措置は滅多にあることではなく、97年のCarmageddon(英Stainless Games開発、日本でも
発売されたカーマゲドン。今やすっかり当たり前になった、街中どこでも行けるレースゲームの先駆け的存在でもあったり…)以来の
話になるんだそう。
イギリスを含めたヨーロッパ(ドイツ以外)29ヶ国ではPEGIという機関にほぼ統一されてレーティングされていますが、イギリスのBBFC
はPEGIに審査を委嘱する形をとっており、今回はそのレーティングをManhunt 2に与えず、来月に予定されていた発売がイギリス全土
で法的に禁じられるようです。
もっとも、今回の決定を以て即座に発売禁止が確定するわけではなく、今後Rockstar側にも上訴する機会が残されてはいます。10年
前の初代 Carmageddonの時なんかは、国により通行人がゾンビやロボットにされてしまったことがありましたが(そのイギリスではBB
FCと最高裁まで争った末に、ようやく人間に戻す"流血パッチ"が公式リリースされたそうな)、しかし今回の場合は、改変しての発売
すら厳しそうな情勢かも…。
http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=2695