好景気の欧州サッカー市場で一番の「金持ちリーグ」であるイングランド・プレミアリーグで、
数年内に年俸25億円級の契約を結ぶ選手が出てくる――。
会計事務所の英デロイト社が発表した毎年恒例の調査結果がこんな分析をしている。
世界中の大物選手がイングランドに集まる傾向がさらに強まりそうだ。
欧州各国リーグの市場規模はW杯ドイツ大会の影響などで、05〜06年シーズンに2兆円を超えた。
なかでも、イングランド・プレミアリーグは欧州史上最高の約3249億円の収益を記録。
2位の仏1部リーグとは、約975億円の差がある。06〜07年シーズンの収益は3400億円に達する見込みで、
今後も成長が続くと見られる。
一方で、プレミアリーグ内の格差は大きい。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプールの
4大クラブの平均収益は約350億円で、残りの16クラブの平均のほぼ3倍となっている。
選手年俸も高騰が続いており、05〜06年シーズンのリーグ全選手の総額は約2050億円だったが、
07〜08年シーズンは2400億円を超え、選手1人当たりで約2億6400万円になるとみられる。
各クラブの利益に対する年俸総額の平均は05〜06年シーズンで72%となる。
現在の最高年俸はドイツ代表のMFバラック(チェルシー)らの約15億7000万円だが、数年以内に
初の年俸1000万ポンド(24億2000万円)の選手が出ると予想している。
http://www.asahi.com/sports/update/0614/TKY200706140284.html