【味の箱舟】 虫うめぇぇぇぇぇぇえ [07/06/10]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1静岡makky ◆IgDbIlkkMo
【人生食あり 守られる味】ざざ虫 伝統食が世界の味へ

「ざざ虫」が長野県・伊那地方の伝統食であることは、かつて読んだマンガ『美味しんぼ』で知った。
いつか食べてみたいと思う半面、あえて虫を食べなくても…と少し尻込みする思いもあった。
そこで今回、「これも仕事」と勢いをつけて挑戦してみた。

訪ねたのは、東京・東池袋にある信州郷土料理の店「木曽路」。
昭和35年以来、ここで信州の味を伝えている店だ。

大根おろしとともに出されたざざ虫の佃煮(つくだに)は、
限りなく黒に近い褐色で、長さは2センチあまり。ゆっくり口に運ぶ。
思ったより柔らかな食感だ。佃煮らしい醤油と砂糖の味に、少しほろ苦さが混じっている。
悪くない。酒の肴(さかな)としては、結構いけると思った。
ざざ虫は、清流に棲むカワゲラやトビケラなどの幼虫の総称だ。
流れのゆるい浅瀬の石にへばりついている。
ざざ虫の研究で知られる伊那市職員の牧田豊さん(45)によると、
ザアザアと音を立てて流れる浅瀬に棲むことから、ざざ虫と呼ばれるようになったという。
(中略)
ざざ虫は今年、信州スローフード協会の申請に基づき、
スローフードインターナショナル(本部・イタリア)が
大切な伝統食を後世に残そうと進めている「味の箱船」プロジェクトの品目として認定された。
伊那で守られてきた味は、世界のスローフードとして認められたのである。

http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070610/shk070610000.htm