スレタイ(おまかせします)
さらに高値? ウナギ EUが稚魚の輸出制限
欧州連合(EU)で、ウナギの稚魚(シラスウナギ)の輸出を制限する
動きが強まっている。ロシアも、日本へのカニ密輸の監視を強化している。
ともに乱獲と密漁で減った資源の回復が狙いだ。そのため将来、日本で
ウナギとカニの流通量が減って、値上がりする可能性が出てきた。
EUは、六月三日から十五日までオランダでのワシントン条約締結国会議で、
ヨーロッパウナギの輸出規制を提案。欧州委員会もEU加盟国に、今後四−
五年で出荷量を従来の40%に引き下げる案を提出し、十一日からの閣僚理事会で
正式に採択される見通しだ。
ヨーロッパウナギは養殖用に稚魚が乱獲され、数が一九八〇年代の約2%以下に
なった。欧州委員会のボルジ委員(漁業・海洋担当)は「漁獲規制により値上がりする
かもしれないが、規制しなければ絶滅する」と訴える。
日本はウナギ供給量の約60%を中国からの輸入に依存。中国では養殖ウナギの
四分の一弱がヨーロッパウナギ。稚魚の漁獲高は減少傾向にあり、二−三年前から
日本のウナギ価格は上昇している。規制が実施されれば、今年の稚魚が成魚になる
来夏以降、さらに値上がりするのは必至だ。
ソース:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007060902022939.html