米ゼネラル・エレクトリックのジェフリー・イメルト会長兼最高経営責任者(CEO)は31日、
同社の今年のインドでの売り上げは、同国のインフラ投資の増大を背景にほぼ倍増し、30億ドルに達するとの見通しを示した。
イメルト氏は昨年、インドでの将来の年間売上高の目標を80億ドルに設定したが、
同氏はこの日、2010年までにこれを達成することに自信を示した。
ニューデリーで顧客および企業幹部との会合に出席したイメルト氏は、
「今年の売り上げは30億ドルに近い数字となるだろう。目標である80億ドルの達成も視野にある」と語った。
2006年のGEのインド売上高は16億ドルだった。
イメルト氏は「GEは今現在、インドに対しては極めて強気だ」と話した。
インドにおけるGEの売り上げの半分近くはインフラ関連が占め、その割合は今後数年でさらに高まると見込まれる。
インドは過去4年間の経済成長率の平均が8.5%を超え、
高成長を維持するために発電所や道路、港湾などのインフラ設備をさらに増強していることがその背景にある。
GEはすでにインド鉄道と機関車や信号システム近代化にからむ数十億ドル規模の契約交渉に入っている。
また、米印間の民生部門の原子力協定が実を結んだ暁には、原子炉の大口契約を締結できると期待を寄せる。
イメルト氏によると、GEはインドへ参入してからは長いが、今までは主にコスト削減をねらった外注施設の運営に力を入れてきた。
しかし、今は幅広い分野へ向けて、インドでの高まる需要の開拓にも手を伸ばす計画だとした。
例えば、インド国内の主要な病院と提携し、今後診断装置を提供していく。
インドで中産階級の所得が伸びていることや、インドへのいわゆる”医療観光”が急増していることが、
新しい病院や最新の医療施設に対する需要をけん引している。
また、インド政府が外国企業に対して銀行セクターをさらに開放することが見込まれる2009年に、
GEマネーを通じて銀行業務に参入できると期待している。
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