国連は30日、「2007年世界経済の現状と展望」を発表し、低迷する米国の住宅市場が世界経済を圧迫しているとして
07年の世界総生産(WGP)は06年の4%から3.4%に減速するとの見通しを示した。
08年は3.6%に若干加速すると予測した。
WGPは各国の国内総生産(GDP)伸び率の加重平均として算出される。
報告では「住宅セクターが実質的な景気後退に陥り、
設備投資が弱くなっている米国における顕著な減速が、世界経済の主たる妨げとなっている」と指摘
「米国における住宅市場のさらなる減速と関連した景気低迷は、
世界的な成長と開発途上国の経済見通しに下向きのリスクを生じさせる可能性がある」している。
報告は07年の米国のGDP伸び率について、
主に住宅市場からの影響で昨年の3.3%から2.1%に減速するとした。
これは4月の国際通貨基金(IMF)試算を0.1%下回る。
国連は、欧州と日本の成長は依然として強いが、世界的な成長を主導できる可能性は低いとした。
日本の今年の成長率は前回を若干下回る2.1%と予測、ユーロ圏の見通しは1月の調査時から上方修正され、
06年の2.7%から2.5%への緩やかな減速とした。
東欧を中心とした新たな欧州連合(EU)加盟国全体のGDP伸び率は5.4%と予想。06年は5.9%だった
東アジアの昨年の成長率は、中国が10.7%という異例の伸びとなった影響で8%を超えたが、
07年の中国の見通しは示さなかった。アフリカの今年の成長率は、主にアルジェリア、エジプト、モロッコ、ナイジェリア、南アフリカの寄与で
依然として堅調となり、6%を超える見通し。
国連は、政策立案者にとっての課題として堅調な世界的成長を持続させる方法を挙げた。
また多くの開発途上国は、
世界経済への統合により先進国世界における経済の減速から一段と影響を受けやすくなったと指摘した。
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/05/html/d47928.html 依頼130
http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1180581620/130