マンU戦中止なら8億円損害…協会側改めて日程変更にNO
アジアサッカー連盟(AFC)が、7月17日の浦和戦(埼玉ス)などアジア杯と同時期に開催される
マンチェスターU(イングランド)の親善試合4試合の日程変更を求めている問題で、日本サッカー
協会は11日、変更する意思のないことをAFCへ再通達した。もし浦和戦を中止となれば、
約8億円の損害が発生するという。
マンUが7月に日本、韓国、マカオ、マレーシアを転戦するツアーの日程変更を要求したAFC。
理由はアジア杯期間中に話題を取られては困るということだが、期間中の親善試合を禁止されて
いるのはアジア杯開催国のマレーシアだけ。他の3カ国は制約がないからこそ試合が組まれた。
日本協会は9日、変更する考えのないことをAFCに文書で通達。しかしAFCは10日、ハマム
会長名で「“アジアの総意”に基づいて行動してほしい」などと、再度日程変更を要求してきた。
日本協会・川淵キャプテンらによると、同会長は7日のAFC総会冒頭の講演で、この問題を
いきなり取り上げた。日韓など当該国以外は意味も分からず、まばらな拍手。同会長はこれで
各国の了解を取り付けたと勝手に認識し、詳細な説明や決議もないまま“アジアの総意”として
押し付けてきたという。
川淵キャプテンは「浦和戦はアジア杯の試合がなく、ファンも待ち望んでいる。なくなれば多大
な損害。補償できるのか」と怒り心頭。中止となれば入場料など総額約8億円の損害が出ると
試算されている。日本協会は11日、AFCへ再び“抗議文書”を送付。韓国などとも協力し、
そのままの日程を訴えていく。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200705/st2007051201.html