4年連続オール「A」 保守点検の実態解明へ
大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で事故を起こしたジェットコースター「風神雷神2」の年次検査は、
同市に報告した「遊戯施設検査表」の記録が残っている2004年以降、折れた車軸を含む全項目で最高の「A」評価となっていたことが10日、分かった。
ことし1月の年次検査では、超音波などによる探傷試験を怠ったのに、全項目をA評価にしていたことが既に判明。
検査が形骸化し、事故の予兆を見逃していた可能性もあり、吹田署捜査本部は保守点検態勢の実態解明を進める。
遊戯施設検査表は、吹田市に毎年提出する「定期検査報告書」の一部。04年から昨年の年次検査で作成した検査表でも、
同園は車軸の検査項目にあたる「台車・車輪装置」を含む47−56項目すべてでA(良好・指摘なし)とした。
検査で不具合などが見つかり、修正してAを付けた場合は、「定期検査成績表」の特記事項欄に経緯を記入するが、
そうした記述もなく、まったく問題がないことになっていた。
http://www.fukushima-minpo.co.jp/news/syakai/2007051001000021.html