映画「スパーダーマン」の新作がまもなく公開されるが、イタリアで、
スパーダーマンのように自由にビルなどを移動できるスーツの開発を目指している人がいる。
この人は、トリノ工芸大学の研究者のニコラ・プーニョさん(35)で、約10年間、
粘着力の研究を続け、“スパイダーマンスーツ”を実現しようとしている。
プーニョさんは、非常に面白い研究分野で、宇宙飛行士の服への
吸着カップ・システムの装備などにも応用できると話している。
プーニョさんが注目しているのはヤモリ。ヤモリの足はさまざまな物に強い吸着力でくっつく細かな毛で覆われている。
プーニョさんはヤモリのこの剛毛をまねようとしているが、いくつか問題がある。
問題のひとつは、吸着力をどのようにコントロールするかだという。
壁にくっつく強力な粘着力を得ることはそう難しくはないが、問題は移動を可能にするために、
それをいったん離して次にまたくっつけることだ。また、吸着面をいかにして常にきれいに保つかも問題だという。
プーニョさんは、あと10年で“スパイダーマンスーツ”を完成できるだろうと語っている。
蛇足ながら、プーニョさんは映画の「スパイダーマン」には特に関心はないそうだ。
記事
http://news.livedoor.com/article/detail/3141645/