我那覇ら5月1日に聴取 注射問題でJリーグ委
サッカーJ1川崎のFW我那覇和樹(26)がJリーグのドーピング(禁止薬物使用)
規定で禁じられた静脈注射を打った問題でJリーグは27日、5月1日にドーピング
コントロール委員会を開き、我那覇、武田社長、ドクターの川崎側の3人を聴取
することを決めた。川崎は処分が決まるまで我那覇の試合出場を自粛しており、
29日の千葉戦も欠場する。
我那覇は23日に体調不良を訴え、クラブのドクターから疲労回復のために
「ニンニク注射」と呼ばれる栄養剤注射を受けた。注射はニンニク臭がすること
からこう呼ばれる。川崎は成分をビタミンB1と生理食塩水としており、これらは
禁止薬物ではない。
だがJリーグは今季から、禁止薬物や行為については世界反ドーピング機関
(WADA)と国際サッカー連盟(FIFA)に合わせて規約を改正しており、正当な
医療行為以外の静脈注射が違反行為となっていた。我那覇は規定を知らず、
ドクターは事後承諾で問題ないと判断していた。
違反者への処分はJリーグ規定では譴責(けんせき)と出場停止(6試合以下、
12カ月以下、無期限)がある。FIFAでは違反があっても薬物が競技力向上を
目的とするものでないと証明されれば1回目は警告となる。JはFIFAの規定も
参考にして処分を決める。
違反行為は明らかなため後日、アンチ・ドーピング特別委員会で制裁案を
決め、書面による臨時理事会で処分が正式に決まる予定。
2007年04月27日22時00分
http://www.asahi.com/sports/update/0427/TKY200704270374.html