「東京では、周囲に結婚している人も少ないし、仕事や趣味に没頭できた。地元では子育てしている
友人も多く、時々『結婚したほうがいいのかも』と思うようになりました」(岡山・29歳・小売)。
東京からUターンを経験した読者は、こう話す。一方、東京ウーマンからは、「地方では結婚を急ぐ
人が多いってほんと?」という疑問の声も集まった。この疑問、本当なのだろうか?
■結婚は周囲の勧めではなく自分の心で決めるもの
読者アンケートの結果、地方も東京も、結婚したい年齢はほぼ同じ「32歳」。この数字を、消費社会
研究家の三浦展さんは「ウーマン読者は、仕事を持ってきちんと収入を得ている人たち。平均年収
280万円(読者アンケートより)なら、結婚しなくても、自分の力で十分暮らしていける。
結婚に対する焦りはあまりないのでは」と分析する。 人口動態統計(05年厚生労働省調べ)による
初婚年齢は、東京29.2歳、他県平均27.7歳と、やや東京のほうが高め。「実態として、地方では
平均結婚年齢が早いのは事実。非常に若くして結婚する女性も多いからです。しかし地方でも、
女性の高学歴化や総合職化は、この10数年間で着々と進んでいる。最近は地方、東京に関わらず、
キャリアを積んだ女性は、晩婚化が進んでいると思いますね」(三浦さん)。
http://woman.nikkei.co.jp/hakusho/article.aspx?id=20070419f5000f5