携帯電話を通じて伝染するウイルスで死者 噂広がる
【カラチ 16日 ロイター】
携帯電話を通じて致命的なウイルスが伝染するというデマが広がり、国民たちを震撼させるという
事件がパキスタンで起きた。携帯電話会社には利用者からの問い合わせが殺到、各社は対応に追わ
れている。
同国最大の都市カラチのモスクでは、噂をまともに受けた導師が信者らに「携帯電話ウイルスで
死者が出ている。神がお怒りだ」と語りかけたという。
問題のデマは、ビデオを見ると一週間後に死亡するという、ハリウッドでも大ヒットを記録した
『リング』に酷似した内容で、すでに携帯電話ウイルスにより20人の死者が出たと伝えた。
人口1億6千万のパキスタンでは、5200万を超える人々が携帯電話を利用している。
携帯電話会社「ワリッド・テレコム」のスポークスマンは、デマを聞いてパニックに陥った利用者
たちから問い合わせが殺到したことを明らかにした。
各携帯電話会社はこの騒動に終止符を打つべく、「噂は事実無根であり、科学的にもあり得ない」と
の共同声明を発表した。
http://news.ameba.jp/2007/04/4306.php