http://www.asahi.com/komimi/TKY200704100146.html 手術から10年 樹齢500年ヤマザクラ、今年も咲いた
2007年04月11日
茨城県茨城町大戸にある国指定天然記念物のヤマザクラが、今年もかれんな白い花を咲かせ始めた。
樹齢は推定500年。病気にかかり根も幹も腐り枯れかけたが、1人の樹木医の熱意で命を吹き返して約10年。
根や幹も少しずつ太くなってきた。今月中ごろに見頃を迎えそうだ。
約100年前の落雷で折れた部分からカビの病気が広がり、それ以来、樹勢が弱まったという。
花見の人たちからも見放された時、立ち上がったのが元日本樹木医会の会長で、偕楽園公園センター(水戸市)
「梅と緑の相談所」の相談員近藤秀明さん(76)だった。
「仕事などで悩んだ時、きまって思い浮かぶのが実家の庭にあったカスミザクラだった。
小さい頃から見守られ、いつの間にか自分を支える存在になっていた」
自分と同じように桜に感動し、支えられた人たちのためにもこのヤマザクラを守りたいと、
97年、樹木医仲間の中村澄夫さん(63)と「大手術」に臨んだ。
枯れかけていた木の根元から伸びていた3本の若い幹を生かそうと、余分な若木は切り落とした。
幹の周辺に盛り固められていた土を削り、根が十分呼吸できるよう、空気をたくさん含んだ軟らかい土と栄養剤を混ぜ返すなどした。
10年前1997年すか・・・