【また】名誉毀損で週刊現代に賠償命令「読者が事実か虚構かを区別できない」【ゲンダイか】
高杉良氏のモデル小説「乱気流」、名誉棄損で損害賠償
作家・高杉良さん(68)の小説「乱気流 小説・巨大経済新聞」の登場人物の
モデルにされ、名誉を傷つけられたとして、日本経済新聞社の
鶴田卓彦前社長(79)と元常務が、高杉さんと出版元の講談社を相手取り、
出版差し止めや計約1億円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が11日、
東京地裁であった。
菅野雅之裁判長は、モデル小説による名誉棄損を認め、高杉さんと
講談社に計約470万円の支払いを命じた。
小説は2003年4月〜04年10月に「週刊現代」に連載され、単行本化された。
裏金作りのために子会社を作るなど、登場人物の新聞社社長らによる
会社私物化が描かれている。
判決はまず、モデル小説について、「読者が事実か虚構かを区別できないような
場合は、小説の記述が実在の人物の名誉を傷付ける場合がある」と指摘。
その上で、小説に描かれた社長の経歴が鶴田前社長とほぼ合致していること
などから、「登場人物が鶴田前社長らと特定できる読者は相当数存在する」とし、
モデルとなった鶴田前社長らの社会的評価を低下させると結論づけた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070411-00000012-yom-soci