http://www.sanspo.com/sokuho/0407sokuho071.html WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦は7日、東京・後楽園ホールで行われ、チャンピオンの新
井田豊(横浜光)が同級暫定王者の高山勝成(グリーンツダ)を2−1の判定で下して王座を統一す
ると同時に、5度目のタイトル防衛に成功した。戦績は新井田が25戦21勝(8KO)1敗3分け、高山
が21戦18勝(7KO)3敗。王座統一に伴い、日本のジム所属の現役世界王者は5人に減った。
日本選手同士の世界王座統一戦は、1994年12月の世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級の
薬師寺保栄−辰吉丈一郎以来2度目。
★センスで勝負した新井田、原点回帰戦法で勝利つかむ
「負ければ引退」を公言して臨んだ。「いままでやってきた相手よりやりやすい」と自信満々だった新
井田が、有言実行で王座を統一した。
1年以上のブランクの間に自分を見つめ直した。過去4度の防衛は全部すっきりしない判定決着。
筋力トレーニングの成果で体力負けしなくなり安定感が増した一方で、デビュー当時のしなやかな
動きがなくなっていたことを反省した。
今回は余計な筋肉を落とし、抜群のセンスで勝負する本来の戦法に戻した。試合カンの鈍りは200
ラウンドを超えるスパーリングで克服した。
5度防衛。「区切りだし、上を目指したい」。ライトフライ級に上げての2階級制覇か、WBC王者イー
グル京和(角海老宝石)との世界ミニマム級統一戦か。夢は膨らんでいく。