最近、雇用環境が改善している。
団塊世代の大量退職や少子高齢化をにらみ、新卒者の就職戦線は、
80年代バブル期並みの「超売り手市場」の様相を呈している。
しかし、その一方で、取り残された世代がある。
20代後半から30代前半の「就職氷河期世代」だ。90年代の大リストラ時代、
企業の採用が細る中で就職戦線を迎えたこの世代は、正社員になるチャンスを逃した人が多い。
「派遣」や「フリーター」という不安定な雇用関係を強いられ、働いてきた。
中には、ネットカフェや漫画喫茶を転々とし、「日雇い労働」の生活を強いられる「ワーキングプア」に転落する者まで出てきている。
日本経済の片隅に追いやられたロスト・ジェネレーション(=失われた世代)たち。 彼らが安心して働き、生きる道は開けるのだろうか――。
【住所はネットカフェ…。急増する「宿無しフリーター」の実態】
東京・池袋。夜になると大きな荷物を抱えた若者たちが、ネットカフェに吸い込まれていく…。
彼らの多くは20代後半から30代。仕事は携帯で登録した派遣会社から仕事をもらい、
1日約6000円〜7000円の日払いで、工場での仕分けや作業などの仕事をこなす。
夜、ネットカフェがナイト料金になるのを見計らって入店。あすの仕事を探し、リクライニングシートで睡眠をとる。
そして朝、再び、日雇いの仕事に出て行く…。定職・定住先を持つことができず、漂流を続ける。
漂流する”日雇い・氷河期世代”の「負の現状と本音」とは?
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview070403.html