地震の大きな揺れ(主要動)が到達する前に予測震度を伝える気象庁の「緊急地震速報」が、
今回最大震度6強を観測した石川県輪島市、七尾市、穴水町の3地点で間に合わなかったことが分かった。
この速報は、主要動の前に地震の発生を知らせることで、電車の緊急停止や迅速な避難などを可能にし、被害の軽減を図るのが狙い。
だが、震源地が近い場合、最も揺れが大きい地域に速報が間に合わず、この弱点を露呈した。
同庁によると、震度6弱の能登町では主要動の約5秒前、同5強の珠洲市では約7秒前に情報発信できたという。
最大震度の地点で間に合わなかったことについて、同庁は「震源に近かったため」としている。
緊急地震速報は昨年8月から一部の企業などで本格運用。今回が導入後初の大きな被害が生じた地震だった。
同庁は今年9月をめどに集客施設や駅などで情報提供を始める予定。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070326k0000m040091000c.html