北陸電力が社債の募集中止
志賀原子力発電所1号機の臨海事故が隠ぺいされていたことが発覚したことを受けて
北陸電力は総額100億円の社債について「投資判断の重要な要素が大きく変わった」
としてとして募集を中止しました。
この問題で北陸電力は経済産業省から厳重注意を受けるとともに、志賀原発1号機の
原子炉を停止して安全対策の総点検を行い、徹底的な原因究明を進めるよう指示を
受けています。
北陸電力では2月27日から3月22日までの間、個人投資家を対象に総額100億円に
のぼる社債を募集していましたが、「投資判断をするための重要な要素になる志賀原発を
巡る情勢が大きく変わり、投資家を保護し、市場の混乱を避ける必要がある」という理由で
19日、社債の募集を中止しました。
北陸電力が社債の募集を中止するのは初めてだということです。
今回の社債は証券会社を通してすでに100億円分が完売していますが、個人投資家には
全額返金されることになっており北陸電力は「投資家の皆様に深くお詫び申し上げます」と
話しています。
北陸電力は、今回の資金調達ができなくなっても、緊急に資金繰りに大きな影響が出ること
はないと説明しています。
NHK富山のニュース
http://www.nhk.or.jp/toyama/lnews/02.html