http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070313/ent070313005-1.jpg 《テレビ6本、ラジオ1本、雑誌連載4本を抱え、毎日のようにスポットライトを浴びる売れっ子タ
レントも、ときにミステリアスな影の部分を感じさせることがある。彼の素顔とは−》
−−高校生の修学旅行には暗い思い出が…
太田 九州一周の修学旅行だった。長崎で1日、自由行動みたいなのがあったんです。おれは
友達がいなかったから先生が「太田があまっているからグループに入れてやってくれ」と言って、
皆は、渋々入れてくれたような感じだった。おれはぶすっとして一緒に歩いていたけど、ふと気が
ついたら、誰もいなかった。きっと皆は、おれと行動するのが嫌だったんだろうね。
−−周りとなじめなかったのはなぜ
太田 どうしてかがよく分からない。
−−でも、高校時代は皆勤賞でした
太田 友達がいなくて不登校になるっていうのは「いかにも(ありがちなパターン)」で嫌だったん
だよ。「あいつは友達がいなくて辛いんだ」と周りに思わせたくないという感情があった。意地っ張
りなんですよね。
−−昨今の深刻ないじめの実態をどのように受け止めていますか
太田 どういう人がいじめられているかは、一概には言えないけど、おれなんかは結局(高校時
代は周りから)浮いていたわけですよ。でも、だからこそ言えるんだけど、じつは、浮いているとい
うことが面白いんだというふうに考えられるといいなあと思いますね。
−−浮いている自分は好きでしたか
太田 嫌いになっちゃった時期があった。自分に魅力を感じなくなったのが一番、辛かった。
−−もう少し詳しく
太田 自分に関心がなくなった時期には感動することが一切、なくなっちゃった。最終的には食
べ物に対する味覚が無くなった。
−−どのように乗り越えましたか
太田 乗り越えたという感じではない。ちょっとずつ回復した。
−−でも立ち直るきっかけがあったのでは?
太田 きっかけは、当時、開かれていたピカソの展覧会。そこで1枚の絵に出合った。
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