社会人野球の三菱重工神戸 新体制で一体感
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2007/03/02
ランニングする三菱重工神戸の選手たち。練習場は活気に満ちている=明石市内 社会人野球の名門・三菱重工神戸が、
コーチを2人とも入れ替えて、シーズン前の合宿に臨んでいる。昨季は、3年ぶりに都市対抗大会への出場権を逃した。雪辱に
燃える今季は義積司新主将の下、チームの一体感を取り戻そうと全員が一丸になっている。
明石市内の練習グラウンド。新任の高墳幸司コーチが投手陣へ元気いっぱいにノックを浴びせ、大川広誉監督と新任の間浦弘
コーチが大声で指示を飛ばしていた。「徐々に声が出るようになった。まだまだだけどね」と大川監督。義積主将は「都市対抗への
出場は僕らの使命だから」と言い切る。
昨季の都市対抗大会県予選では、新日鉄広畑に完敗し、近畿地区代表決定戦もあと一歩及ばなかった。義積主将は「チームと
してのまとまりがなく、何となくクールだった」と振り返る。2年目で巻き返しを誓う大川監督は、ナインに勝利への執念を徹底させよう
と懸命だ。
今季は年明け早々から野手組にウエートトレーニングを原則として毎日課した。2月初めには、チーム全体で約7時間の六甲全山
縦走にトライ。一体感の醸成に努めた。「1人1人が情熱を持っていかなければ」と義積主将。「負けたくない」という気持ちがチームに
浸透し、活気をもたらしていると感じている。
関西学生野球リーグで首位打者の経験もある黒川栄次外野手(関学大)ら即戦力も入社予定で、戦力面の充実も図った。大川
監督は「ただ勝つだけじゃなく、圧倒的に勝っていきたい」と闘志をたぎらせている。(大盛周平)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sp/0000256554.shtml