軽トラック大暴走!パトカー3台工場送り
深夜の国道でパトカーとカーチェイス6キロ! 兵庫県警甲子園署は11日未明、パトカーの制止を振り切り、
軽トラックでカーチェイスを繰り広げた無職男を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。
逃走中にパトカーとタクシーの衝突事故を誘発し、追跡のパトカーに体当たりするなど、映画顔負けのシーンを展開、パトカー3台を修理工場送りにした。
調べでは、この男は住所不定、無職小田啓一容疑者(44)。11日午前0時50分ごろ、兵庫県西宮市鳴尾町5の国道43号で軽トラックを運転中に、
パトロール中の兵庫県警甲子園署の男性巡査長(33)が運転するパトカーの制止を振り切り約6キロにわたってカーチェイス。公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。
目撃者は「映画の撮影?」と思ったかもしれない。赤色灯を回しサイレンを鳴らし追いかけるパトカーから逃げる軽トラック。
深夜でも交通量が少なくない国道を、小田容疑者は前走車をかわし逃げる。同市津門稲荷町、国道2号北今津交差点では神戸方面から走ってきたタクシーが巻き込まれた。
パトカーの右側面に突っ込んだ男性運転手(55)が頸椎(けいつい)ねんざの軽傷を負った。それでも小田容疑者は、おかまいなしだ。
事故を聞いた西宮署からもパトカー2台が助っ人に入った。午前1時5分ごろ、同市高須町1の市道へ追い込まれた。
「その車止まりなさい」という呼びかけに歯向かうように、小田容疑者は並走するパトカーへ体当たり。
逆にはじき飛ばされコントロールを失って歩道に乗り上げた後、進路をふさいだパトカーにぶつかり停止した。
約15分、6キロのカーチェイス、終わってみればパトカー3台が修理工場送りとなった。捜査関係者は「とにかく人をはねなくてよかった」と胸をなでおろした。
小田容疑者は無免許運転で、軽トラックは盗難車両だった。同署では無免許運転の期間、窃盗の経緯、余罪がないかなどを追及する。
留置場に入った小田容疑者は高いびきで眠りについたという。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070312-168477.html