中年男子諸君、立ち上がれ!
「人の嫌がることはしない」という考えは、すっかり世に広まった。職場で、レストランで、そして家
庭でも、絶対の真理のように人々を縛りつけている。そんなビクビク萎縮した今の日本が、理想
の社会なのか? 過剰なセクハラ規制・禁煙運動に負けず、ささやかな愉しみを享受するために、
現役精神科医がおくる知的“闘争”参考書。
(以下本文より)
第1章 ブルマーの思い出−−ときめきが絶望に変わるまで、そして本書のプログラム
(1)ときめきの青春時代
私がブルマーというものを意識するようになったのは、小学校4年生の頃だったと記憶する。
私は京都の生まれだが、父の転勤の関係で子供の頃何度も引っ越しをした。
4歳の時東京の世田谷に引っ越し、S小学校で3年まで過ごしたが、4年に上がる春に名古屋
のT小学校に転校した。
そこにMさんという可愛い女の子がいた。
それが私が初めて女性というものを意識するようになった時だった。Mさんは勉強もよくできて、
ライバル的存在であったのだが、そのため余計に意識するようになった面もある。
彼女のブルマー姿はまことに可愛く、体育の時間など目がゆかぬ時はなかった。当時のブルマー
はいわゆるちょうちんブルマーで、腰のところでホックで留めるようになっていた。
ブルマー姿にときめきを覚えるのは、Mさんに対してだけではなかった。
教室から外を眺めて、体育の授業を終えて校舎に帰ってくる女子の姿が見えるときや(位置の
関係で教室から校庭を直接眺めることはできなかった)、そうした女子とすれ違うときなど、それ
だけでドキドキしてしまった。
ことに、ブルマーが校庭の砂で白く汚れていたりすると、余計に胸の高鳴りを覚えた。
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