日米欧が南米チリに建設している地上最高性能の電波望遠鏡システム「アルマ」のため、
米ニューメキシコ州の試験施設で進められてきた2基の試作アンテナによる天体の同時観測実験が、
10日までに初めて成功した。技術的な課題が達成され、2012年の完成に向けて大きく前進した。
アルマは「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」の略称。晴天が多く、空気がきれいな標高約5000メートルのアタカマ砂漠にある。
大小のパラボラアンテナを最大80基並べ、目標天体を同時に観測してデータを合わせることで、
超巨大な電波望遠鏡に匹敵する性能を発揮する。宇宙初期の星や銀河などの解明が期待されている。
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