MF小笠原がメッシーナを退団する。
「満男がメッシーナに残ることはない。鹿島に戻る選択肢もあるが、
ほかの海外クラブでやる方向で、満男とは話をしている」と鹿島関係者。
シーズンが終わり移籍市場が再開する今年6月に退団し、欧州クラブの移籍先を探す。
昨年9月に、鹿島からレンタル移籍。
リーグ3試合目のレッジーナ戦でセリエAデビューを果たすと、エンポリ戦では
初得点と上々のスタートを切った。だが、その後は試合出場機会に恵まれず、
ここ5試合はベンチ外。不遇を打開できず、シーズン半ばにして退団することを決断した。
今後はスイス、フランス、オーストリアリーグへの移籍を視野に入れる。
現在、小笠原にはイタリア人代理人のペトリッカ氏がついているが、
新たにイタリア外の欧州クラブに人脈を持つ代理人に、移籍候補先のリストアップを依頼。
日本人選手に対し、「色めがねで見られない国」(関係者)への移籍実現を目指す。
スイスでは、バーゼルでDF中田浩二が主力として定着。
フランスでもルマンのMF松井が活躍し、オーストリアのザルツブルクには、DF宮本、三都主が
移籍を果たした。日本人選手を評価する、この3クラブも移籍先の有力候補で、
小笠原のプレーを収録したビデオなどを送り、売り込みをかけていく。
「移籍先がみつからなければ鹿島に復帰することになる。
でも、イタリアで不完全燃焼のままで日本に戻ってくるのも、満男は納得しない。
もう1回くらいはチャンスを与えたい」と関係者。28歳と、脂の乗り切った
司令塔にとって鹿島復帰は最後の手段。まずは欧州移籍を目指して動き出した。
小笠原は11日のキエーボ戦(ベローナ)の遠征メンバーに選ばれ、チームとともに8日移動した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20070309-OHT1T00069.htm