野中広務が一喝「拉致など声高に騒ぐ話ではない」。
97年2月、横田めぐみの拉致疑惑が浮上、自民、新進両党の議員らがつくった
拉致議員連盟に安倍と米田は参加する。その秋、自民党に拉致問題を議論する
小委員会をつくろうとした。だが党内の反発が強く、食糧支援なども扱う「日
朝問題小委員会」となる。
ある日、安倍が司会する小委員会に突然、野中広務(81)が入ってきた。当時
は幹事長代理、大実力者で党内ではハト派の代表的人物。「日本は北朝鮮を植
民地支配した。拉致など声高に騒ぐ話ではない」と一喝。安倍が米田に目配せ
し、反論を促す。しかし……。
結局、小委員会は数回開かれたあと休眠状態になった。
そのころ自民党は、田中角栄、竹下登の流れをくむ小渕派の全盛期。野中も
首相橋本龍太郎も属していた。伝統的に親中国のこの派は北朝鮮とも友好関係
をめざした。橋本内閣は6・7万jのコメ支援を決定。小渕政権も森政権もコメ支
援を続けた。
朝日3月7日夕刊(ネット上のソース無し)
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