「団塊の世代」の大量退職期を控え、長野県警は優秀な人材を確保するため、若手警察官が
学生たちに仕事のやりがいをアピールしたり、警察官志望の後輩の相談に応じたりする「リク
ルーティング・サポーター」制度を4月から発足させる。
首都圏や中京圏の大学を卒業した警察官のうち、県内各署の刑事、交通、地域課などに勤務
する26歳以下の若手約30人を採用担当にする。
出身大学に出向き、経験談を交じえて警察官の仕事をじっくり説明するほか、学生からの個別
の受験相談や職場訪問などにも対応する。
県警によると、県内の警察官の退職者数はこれまでは毎年50人前後で推移してきたが、団塊
の世代が定年期を迎える今年3月以降は年間100人ほどに膨れあがるという。
今後10年間で全警察官約3400人の3割が引退する見込みで、ベテランがいなくなることによる
捜査力の低下などが心配されている。
これに加え、2003年には大卒者で7・5倍だった採用試験の倍率が2006年には6・4倍に下が
るなど、景気の回復に伴う民間企業の採用枠拡大などで、優秀な人材を民間と奪い合う恐れも
出てきている。
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07030515.cfm 依頼750