【独女通信】普通のオタクとの違いは『空気が読める』。大人のオタク
週末の夜、アダルトなショットバー。男性客が連れの男性とバーテンを相手にガンダムの話をしている。
別に雰囲気が壊れるでなし。会話に引いてる人もなし。
そう、今やガンダムは市民権を得ている。大人のオトコが堂々と、大人の社交場で口にできる話題なのだ。
ところが、これが女性だったらどうだろう?
間接照明もシックなバーの止まり木で、女性が「シャア」だの「アムロ」だのと言い出したら、周囲は引くん
じゃないだろうか? あ、オタクが居る、という目で見られるんじゃないだろうか。
冬のある日。お台場の国際展示場へ足を運んでみると、昨今のオタク事情が良くわかる。いわずと知れた
コミックマーケット。2006年12月の開催で71回目を迎えたという、日本を代表する同人イベントのひとつだ。
最寄り駅から会場となるビッグサイトへと続く道は、コスプレしたオタクたちでごった返して…はいない。
むしろ普通の人々が多い。ブランドもののバッグや靴。男性も女性もちゃんと流行にキャッチアップできて
いる人が多い。年齢層も幅広く、見るからに中学生もいれば、独女世代、いやそれ以上と思しき方々も見受け
られる。しいて特徴を言えば、キャスターを引っ張っている人が多いぐらいか(コレはたくさん本を買うため
のもの。同人誌は一冊ずつは薄いが、表紙に良い紙を使うことが多いため、まとまるとかなりの重さになる)。
「コミケに参加する人たち、いわゆるオタクがオシャレになってきたのはここ数年の特徴ですよ」。都内で
OLをしているるりさん(仮名・43歳・独身)は、コミケでサークル出店する常連のひとり。ここ数年は
大ブームジャンルの同人誌や大好きな海外旅行のレポート本を出している。ゲームも大好きだし、もちろん
アニメもこよなく愛している。コミケが近づくと原稿に没頭して、眠れない日々が続く。都内に暮らし
ながら、当日はお台場界隈の高級ホテルに部屋を取って万全の体制を整える。コミケでは売り子もするし、
お目当てのサークルを回って本を山ほど買い込む。そんな彼女の普段の顔は、大企業のキャリアOL。
オシャレにも余念のない、自立した大人の女性だ。(以下略)
http://news.livedoor.com/article/detail/3059635/