「何が実像だったのか分からない」。
架空循環取引事件で大阪地検特捜部などの家宅捜索を受けた
東証2部上場の「アイ・エックス・アイ」(IXI、大阪市淀川区)。
短期間で飛躍的に伸びた売り上げの約8割が
「商品なき取引」という“虚像”だったことに、社員たちはショックを受けている。
事件は一見華やかなITベンチャーの闇の深さを改めて浮き彫りにした。
JR新大阪駅に近い大阪市淀川区のオフィスビル。
先月28日午前、9階にある1101本社に大阪地検の係官ら約10人が捜索に入った。
約10分後、同社広報IR室長の白神(しらが)純二さん(51)が報道陣の前に現れ深々と、
そして何度も頭を下げた。
ここまでは事件の渦中にある企業の広報担当によく見られる対応だ。
しかし、白神さんはなおも語り続けた。
「すべてが虚業というか、虚像だった。
今となっては今年3月期の売り上げ見込みは約458億だったが、
実像かどうか分からない」。社員の気持ちを代弁したいとの思いが口を突いて出た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000020-maip-soci 依頼465