http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/yamaguchi/20070225/20070225_001.shtml 深海に潜む巨大モンスター ダイオウイカ2匹 長門市油谷冲で発見
未知の巨大生物といわれ、「海のモンスター」と呼ばれるダイオウイカが、
今年に入り長門市油谷川尻漁港近くで2匹発見され、萩市堀内の萩博物館が標本として冷凍保存している。
同館は、7月7日から開く企画展「君と竜宮城へ〜知られざる深海への旅」(9月2日まで)で一般公開する。
■胴だけで1.2メートル、冷凍保存し標本 萩博物館7月から公開
1匹は、1月13日に同漁港内の河口で、死んで漂着しているのが発見された。
胴長1・2メートル、全長2・7メートル。2本の長い腕の「触腕」があれば、全長は5メートル以上、
体重70‐90キロと推測される。2匹目は、2月9日に同漁港の沖で、
海面を生きたまま漂っているのを捕獲された。胴長1・2メートル、全長3メートル。
触腕があれば全長5メートル以上、体重7、80キロとみられている。
ダイオウイカは、無脊椎(せきつい)動物としては地球上最大の生物とされる。
世界の温暖な海域から、やや冷たい海域の深海に生息。人の目に触れることがまれで、発見されると話題に上る。
県内では過去、萩市須佐湾(1941年)、長門市油谷(63年)、同黄波戸(94年)で発見例がある。
萩博物館の堀成夫研究員は「今冬だけで、石川県や島根県隠岐と出雲の日本海でも発見され、
出現が短期に集中していることが注目される」と指摘している。