無政府状態が続いているソマリアでは、支配地域を拡大していた
イスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」が去年暮れ、隣国エチオピアによる
軍事介入で追放され、国連などの支持を受ける暫定政府が主な地域で実権を取り戻しました。
ところが、そのあともイスラム法廷連合によるものとみられる
攻撃が散発的に続き、治安が悪化していることから、安保理では20日、
アフリカ連合の各国で作る8000人規模の平和維持部隊が現地に入り、
治安の回復や暫定政府の活動の支援などにあたることを承認する決議を全会一致で採択しました。
派遣される部隊の任期は半年間で、安保理では、そのあとの活動を国連の部隊に引き継ぐことを念頭に、
パン事務総長に対し、調査団を派遣して現地情勢について60日以内に報告するよう求めています。
今回の決定を受けて、アフリカ連合ではできるだけ早く部隊を派遣することにしていますが、
兵士の確保など準備に時間がかかる見通しで、安保理は、
国連の加盟各国に対し派遣要員や物資の提供などの支援を呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/02/21/d20070221000150.html