米原市山東地区の特産品「金太郎まくわ」を広めようと、長浜市の長浜農業高校の生徒と山東商工会女性部が
「まくわシュークリーム」の開発に取り組んでいる。
漬物など、年配者向きのイメージが強いマクワが、高校生の手によって「今どき」の味に変わった。
マクワはウリの一種。表面が黄色で、ソフトボールを少し長くしたような形をしている。
約10年前に米原市加勢野の中川薫さん(55)ら農家が、特産品を作ろうと栽培をスタート。
現在は7戸で生産組合を作っている。
しかし、若者の認知度はいまひとつ。味が淡泊なため、メロンに押されがちだ。
若者好みのマクワの加工品を作りたいと、同商工会が同校に協力を依頼。
食品科学科の2年生16人と、共同で開発することになった。
生徒らは、昨年秋から授業でシュークリーム作りを開始。皮にマクワの粉を練り混ぜたり、
クリームに果汁を入れるなど試行錯誤を繰り返した。砂糖で甘みを調整するのに苦労したという。
今月上旬に、安土町の県農業総合センターでシュークリームを試食。19日は、
同商工会で意見交換会を開いた。「ほんのり甘くておいしい」などと、好評だった。
将来的には、同校や山東地区のイベントなどで販売することが目標。
同校の中村愛さん(16)は、「マクワは苦いイメージだったが、使い方の幅が広いと分かった」と話していた。 (細川暁子)
北陸中日新聞
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/00/sga/20070220/lcl_____sga_____003.shtml 「まくわシュークリーム」を手にする生徒たち=安土町の県農業総合センターで
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/00/sga/20070220/s-3.jpg