おまえらに朗報!国が子供向けのネット指導員を育成するよ
インターネットの有害サイトで子どもが事件に巻き込まれたり、ネットがいじめに使われる問題が
深刻化しているため、総務省はネットの安全で適切な利用の仕方を子どもや親に教えるボランティアの
地域指導員を全国規模で育成する計画を決めた。子どもの携帯やパソコンで1割にも満たない
フィルタリングの普及率アップも目指す。
同省とネット業界団体は昨春以降、全国の小中学校からの要望を受け、業界関係者らを1日講師として
派遣する「e-ネットキャラバン」(e-ネット安心講座)を展開。ネットの有害情報への対処方法や、
有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングソフトの使い方を指導している。これまで都市部を
中心に約500回の講座を開いたが、地方からの応募が少ないことや、地方では講師の引き受け手が
いないことから、目標にしていた年間1000回の開催には届かない見通しだ。このため、子どもや親、
教師がネット利用の問題を気軽に相談でき、正しい利用法のアドバイスも受けられる指導員の育成が
必要と判断した。具体的には、地域のNPO(非営利組織)のメンバーや教育大学などの大学院生、
電器店の店主らパソコンやネットの知識が豊富で地域の実情にも詳しい人から指導員を募集。
「e-ネットキャラバン」の講師役を務めてもらうことから始める。
同省が06年6月にまとめたアンケートによると、18歳未満の子どもがいる家庭で自宅のパソコンや
携帯電話でフィルタリングを利用している割合は6.8%にとどまっている。同省は「全国に
きめ細かく指導員が配置されれば、子どものネット利用に関するリテラシー(情報を正しく理解し、
処理する能力)の向上につながり、有害サイトなどから守る有効な手段として機能するのでは
ないか」と期待している。【ネット社会取材班】
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/news/20070219k0000m040098000c.html