日本昔話盛りで食う白米はさいこー
◎山盛りご飯で先人しのぶ 輪島で「もっそう飯」
お椀に高く盛られた米を味わい、先人をしのぶ住民=輪島市久手川町
輪島市久手川町に伝わる奇習「もっそう飯(めし)」が十六日、同町の民家で行われ、住民がお椀(わん)に山盛りのご飯を味わい、先人の労苦をしのんだ。
「もっそう」は、ご飯を盛る円筒状の木枠を言う。藩政期に、年貢米を強要された農家が隠し田で米を作り、年に一度、役人の目を盗んで満腹になるまで食べたのが始まりとされ
、同町本村地区の十五戸が持ち回りで行事を継承している。
今年は農業岡本政和さん(70)方で行われ、当番の女性らが午前三時ごろから六升の米を炊き、朱塗りの輪島塗椀にご飯を盛った。同五時半ごろには住民が集まり、
十人が順にはしを進めた。一時間ほどかけて平らげた人もいたが、ほとんどの人は重箱に詰めて持ち帰った。
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