福島談合、東急建設元副支店長に有罪…東京地裁
特集福島汚職
福島県発注の下水道工事談合事件で、競売入札妨害(談合)の罪に問われた
中堅ゼネコン「東急建設」東北支店の元副支店長・門脇進被告(63)の判決が
15日、東京地裁であった。
毛利晴光裁判長は「県民の犠牲の下、自社の利益のために積極的に談合にかかわり、
果たした役割も大きい」として、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。
判決はまず、「福島県では、県知事と密接な関係のある人物や県庁職員OBも加わった
官製談合が長年にわたって繰り返されてきた」と述べ、今回の談合はその一端に過ぎないと
指摘。
また、東急建設が佐藤栄佐久・前知事(67)(収賄罪で起訴)の実弟、佐藤祐二被告(63)に、
受注の見返りに選挙費用などとして計1000万円を渡した点について、「官製談合の悪弊が
如実に表れている。指名競争入札とは名ばかりで、厳しい非難に値する」と批判した。
(2007年2月15日12時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070215i205.htm?from=main2