「生ごみ堆肥化」延期 新庄市、財政再建を最優先
山形県新庄市は市内全世帯を対象に今秋、開始する予定だった「生ごみ堆肥(たいひ)化計画」を
当面延期する方針を固めた。19日に発表する2007年度一般会計当初予算案には、一部を除き
事業予算が盛り込まれない見込み。山形県内ワースト1という厳しい財政の健全化を最優先にした
事実上の凍結とみられる。
同計画は、高橋栄一郎市長が重点施策として掲げる「循環型社会の形成」のシンボル的事業。
全市を対象にした全国初の事業として鳴り物入りで準備が進められてきたが、億単位の事業費が
ネックとなり実施直前でつまずいた形だ。
計画では、今春から市内の牧場跡地に堆肥製造の専用プラント(総床面積3300平方メートル)を
建設、今秋には全市規模での分別回収を始める予定だった。
市環境課と農林課は市内の一部をモデル地域に指定し、数年前から試験事業を行うなどしており、
昨夏からは市内全地区で住民説明会を開催、市民への周知と協力要請を図ってきた。だが、住民説明会の
段階では明らかにされなかった事業費が、プラント建設だけで数億円、毎年度の事業運営にも数千万円の
新たな支出が見込まれることが判明。2006年3月現在で、財政硬直度を示す経常収支比率99.5%という
厳しい財政状況の中、新規事業に着手すべきかどうか、庁内でも賛否が分かれていた。
[新庄市の生ごみ堆肥化計画]市内全域約1万3000世帯から出される年間約7300トンの可燃ごみのうち、
生ごみだけを分別回収し、専用プラントで年間1200トンの堆肥を製造、販売する計画。事業名称は「新庄くるりんプラン」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000003-khk-soci 依頼
http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1171219179/841