・北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議は6日目の13日午後、全体会合を開き、核放棄に
向けた初期段階措置と見返りを明記した共同文書を採択した。60日以内に北朝鮮が
寧辺の核施設閉鎖と国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れ、見返りに重油5万トン
相当のエネルギー支援を開始、米国のテロ支援国家指定解除などの論議を始めると
している。
「核施設不能化」の段階で、これを含め重油100万トン相当のエネルギー支援や人道
支援などを5カ国が行うことも明記された。
北朝鮮の核放棄をうたった2005年9月の共同声明採択から約1年半ぶり。昨年10月の
核実験で緊張の高まった北朝鮮の核開発に歯止めがかかることが期待されるが、
北朝鮮の出方によっては今後の展開は難航も予想される。
朝鮮半島非核化やエネルギー・経済協力、米朝・日朝の関係正常化など課題別の5つの
作業部会も設置される。
05年11月に開会した第5回6カ国協議は、北朝鮮が米国の金融制裁に反発するなどで
2度の休会を経て、今月8日に再開された。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20070213034.html ・北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、日本と北朝鮮が10カ月ぶりに会談した。だが、北は
日朝問題を担当するブレーンすら派遣していないことが判明。安倍晋三首相は「拉致問題の
解決なくして、支援なし」との方針を貫いていた。結局、エネルギーなどの支援だけを持ち逃げ
されるという「最悪のシナリオ」で閉幕となりそうだ。
13日未明、佐々江局長は記者団に対し「6カ国協議で焦点となっている問題と、日朝関係の
今後の取り組みについて意見交換した」と語った。日本側はエネルギー支援は拉致問題の
実質的進展も必要と訴えたが、日朝関係を扱う北の外交官は北京に来ておらず、「馬の耳に
念仏」。完全にナメられた格好だ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007021309.html