http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/everyone/news/20070213mog00m040001000c.html オトナには聞こえないという高周波数音「モスキートーン」が、携帯の着信音として、
若者の間で流行っているという。先生には聞こえないので、授業中でも教室内で
着信音がピーピーと鳴っているというのだ。30歳の私には、モスキートーンは
聞こえるのだろうか? 会社のみんなで耳を傾けてみた。
ネット上からモスキートーンをダウンロードし、さっそく再生してみる。所属長さん
(47、男性)は「え?もう終わっちゃったの?もう1回やって」と、反応なし。
若手社員(30、男性)も「ぜんぜん聞こえない」と不審顔だ。もちろん私も、何も聞こえない。
「パソコン、音出てる?もっと音大きくして」とコントロールパネルを開けてみるが、
ボリュームは最大だった。
そこで職場で最年少と思われるデザイナーの女性(21)に聞かせると、彼女は
「キーンって聞こえますよ。ほら。キーンって」と、申し訳なさそうに告げた。
それにつられて、すでに音再生が終わっているのに、男性社員(30)が
「ああ、キーンって音がしてるね、確かに」とうそぶく。再生、終わってますよ…。
集計してみると、21歳○、23歳○、28歳×、29歳×、30歳○、30歳×、30歳×、
32歳×、39歳×、42歳○、47歳×。
個人差はあるが、30歳あたりが聞こえるかどうかの境界であるようだ。
このモスキートーンはもともと、スーパーの店頭などにたむろする若者を追い払うために、
イギリスの会社「コンパウンド・セキュリティー・システム」が06年に開発した、
高周波音が出るスピーカーだそうだ。人間が聞こえる周波数は、20ヘルツ〜2万ヘルツで、
加齢につれて高周波数音が聞こえなくなる。モスキートンは1万7000ヘルツで、
30才くらいから聞こえなくなる。蚊が飛んでいるときのような不快音なので、
若者を撃退できるというわけだ。ところが、これを逆手にとって、「オトナには聞こえない
着信音を」と、英国や米国の携帯電話会社が着信音化したという。