ベガルタの守護神、開幕戦出場絶望か−。J2仙台の正GK小針清允(29)が開幕戦の出場は
おろか、ベンチにも入れない可能性が出てきた。キャンプ直前に左足首を痛めたが、症状が悪化し、練習ができない状態にある。完治の見込みが立たず、最悪の場合、キャンプ地・延岡を離れ、
仙台の病院で検査を受けることになる。
重傷だった。キャンプ直前、仙台での合同練習で左足首を痛めた。「最初は、すぐ治るかなと
思ってた」と、多少の違和感を感じながらキャンプインしたが、その後足首の状態は悪化。腫れと
痛み、さらには水がたまり、歩くときさえ痛みを感じるようになった。病院で、野球選手などに
見られる「関節ネズミ(離断性軟骨炎)」の可能性があると診断された。原因は不明で、キャンプ
初日から完全別メニューとなった。プールやジムでのリハビリを行ってきたが「いったい、いつ合流できるのかさえ、分からない」と関係者が漏らすほど、深刻な状況だ。
「ストレスはマックス」。グラウンドに顔を出した小針は、そう吐き捨てるように言った。昨年途中から
正GKの座を確保し、今年は開幕からフル出場を見据えていた。「本当なら、もう練習試合もしてるし…。
やりたいよ。なんで腫れや痛みが引かないのか、分からない」と唇をかみ締めた。今後も症状が
良くならない場合、仙台に戻り、再検査する可能性もある。
現在は、地元の大学生GKが練習を手伝い、何とかメニューをこなしている。今季、J2鳥栖から移籍したGKシュナイダー潤之介(29)、仙台7年目のGK萩原達郎(24)と2人のGKはいるが、
シーズンは2人では戦えない。関係者によると「小針復帰の見通しが立たない場合、GKの補強も
あり得る」と最悪のケースも想定している。「あせっても仕方がない。治すことに専念するよ」と小針は
残念そうに話すが、3週間後の開幕戦出場は、厳しい状況だ。
引用元:nikkansports.com
http://tohoku.nikkansports.com/soccer/jleague/vegalta/p-tv-tp0-20070212-155538.html