新潟県知事「新潟は日本のフランス。ドーバー海峡と佐渡海峡の最狭部の距離も同じだし」

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1番組の途中ですが名無しです
★にいがた発・ワールドニュース:新潟はフランス!? /新潟

 <WORLD NEWS>

 「新潟は日本のフランスなんですよ」

 先月行った泉田裕彦知事へのインタビューでの知事の言葉。
 びっくりした。というのも、実は私も以前からそう思っていたからだ。
 新潟の地図を眺めていて、本土側と佐渡島の位置関係は、フランスと英国に似ているなぁ、と感じていた。
 フランスは芸術の都パリのイメージが強いが、食料自給率130%(02年)の農業国でもある。アルプス山脈には
冬季五輪が開催されたアルベールビルなどがあり、ウインタースポーツが盛ん。新潟も稲作を中心とする全国屈指
の農業県で、湯沢、苗場など有名なスキー場を持つ。
 そしてフランスと英国の間のドーバー海峡最狭部と、新潟県本土側と佐渡島間の佐渡海峡の最狭部の距離は
ともに34キロ。ほぼ同じなのだ。
 気候も似ている、と言えないこともない。
 理科年表の「世界の観測地点一覧表」にあるフランスのブールジュ(1971〜95年の平均)と新潟市(03年)を
比較すると、年平均気温はブールジュが10・9度、新潟市は13・8度。ブールジュの月平均気温が一番低いのは
1月で4・0度、最も高いのは7月の19・0度。新潟市は最低が1月の2・3度、最高が8月の24・9度。
 もちろん、規模は全然違う。フランスの面積は新潟県の約45倍、人口は約25倍。英国も面積が佐渡の285倍、
人口は885倍。フランスには地中海に面したニース、カンヌなどのリゾート地があるが、新潟県の南は山に囲まれた
長野県だ。
 フランス、英国と新潟県の形も、相当デフォルメしないと似てこないことも事実。でも、文化も歴史も違うヨーロッパ
の有力国と新潟県に、いくつか類似点があることだけでも面白い。

 新潟県のイメージはこれまで、「首都圏からの目」で語られることが多かった。でも、「日本のフランス」というキャッチ
フレーズを掲げると、別の新潟県が見えてくるような気がする。(新潟支局長、柴田朗)=毎週月曜に掲載

毎日新聞 2007年2月12日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/niigata/news/20070212ddlk15070135000c.html