大阪府の裏金問題で、太田房江知事は9日、課長級以上の幹部職員約340人を臨時招集し、「公務員としてモラルが欠如しており、組織風土にも大きな問題がある。これから実行する意識とシステムの改革に危機感をもって取り組んでほしい」と訓示した。
8日に公表した再発防止策を踏まえたもので、裏金が多く見つかった出先機関の所属長の参加も求めた。
知事はまた、専任チームによる抜き打ち調査や内部通報制度の充実を早急に実行する考えを示し、「一丸となって府政への信頼回復に努めていこう」と呼びかけた。
ただ、「実態解明が不十分」との議会の批判で、再発防止策の練り直しを迫られるなど、「逆風」は強い。
訓示終了後、知事は記者団に対し「内部通報制度もあるので、(新たな)裏金が1件も出てこないとは断言できない」と語った。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200702090026.html