EU, グリーンカード制導入検討 欧州委員会は、EU全域で有効な「グリーンカード」制の
導入を検討している。この労働許可は高学歴の移民に対して発行されるもの。
9月にはこのグリーンカード制の正式に法案として提出される。
この労働許可制度はアメリカのグリーンカードをモデルにしている。
しかしながら、EU加盟国の中でもこのEU全域有効の労働許可制度に関して反対も多い。
ドイツもその一国。EU国家はアフリカなどからの不法移民の流入に対し協調政策をとっているが、
グリーンカード制には足並みはまだそろっていない。
欧州のグリーンカードを獲得すると、EU内のどの国でも有効になるが、グリーンカード発行の基準は
各国で異なる。
欧州は、他の新興諸国に対抗し経済成長を確保するために、頭脳と技術力が必要。このため海外からの
頭脳を集めたい意向。
しかし、貧しい国からの頭脳流出という倫理的な問題もからんでくる。たとえばマラウィなどの貧困アフリ
カ国家から医者が欧州に大量流出しているが、まずは自国での医療体制を整えるのが優先されるべきで、
数年の欧州での滞在後、自国へ戻っての活動が義務付けられるかもしれない。
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