安倍政権の重大目標の一つ「防衛『省』昇格」のための法案が先月の国会で成立した。
そして早くも今月9日には、現在の防衛庁は「防衛省」へと昇格するのである。
賛否両論がある中で、多くの国民にとって「なぜ防衛省になるのか」は未だに疑問なところであろう。
反対派はもちろんのこと、賛成派の中にも、省移行の理由がうまく説明できない者は多いように見受けられる。
筆者が防衛庁に問い合わせたところ、あるパンフレットが郵送されてきた。
それは「防衛庁を省に」と題されたもので、省移行の理由をはじめ、
現在の防衛庁の問題点などが記載されたものであった。
それによると、「大規模災害や北朝鮮のミサイル・核問題などの『国内的問題』、
テロとの戦いやイラク復興支援などの『国際的問題』に的確に対応するため、
省への移行が不可欠」ということである。
また、なぜ防衛庁では困るのかという問いに対しては、
「現在、日本の防衛は『内閣の業務』とされており、防衛庁長官は防衛の『主任の大臣』でないため、
安全保障や危機管理の問題に的確に対処できない」とする。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2940183/detail